遡ること4年半前、夫に浮気の疑いを持つようになった私は、夫を信じたい反面、彼の言動全てが疑わしいという両極端な感情の狭間で、
苦しみに埋もれた時間を過ごしていました。事の真相を自分で確かめることのできなかった私は、
すがる思いで探偵事務所に相談し調査を行った結果、あっさりと夫の浮気は判明しました。
その証拠をもとに離婚成立という結末を迎え、そのとき調査を依頼したご縁で、この探偵事務所
で働くこととなりました。
信頼を寄せていた夫に疑いの目を向け続けた半年間、私の生活から落ち着きや安らぎといった言葉は根こそぎ奪われ、非常に不安定な精神状態が続きました。確実な浮気の証拠があるわけでもなく、かといって夫への疑いが晴れるわけでもない。
考えあぐねた結果、調査を依頼したのですが、悩み続けた半年が嘘のようにあっさりと浮気の証拠はあがってきました。悔しかったですね、私の半年を返してくれと思いました。そのとき私を担当してくださった方、今では上司になるのですが、その方がおっしゃった言葉が強烈な印象として私の記憶に残りました。
「浮気の兆候さえ見抜けていたら、もう少し早く苦しみから抜け出せたかもしれませんね」
その言葉が、後の私を突き動かすことになるわけです。 |